事例紹介
CASE03事業化検討
デジタルヘルスケアの未来へ

株式会社フィリップス・ジャパン
2024.11.7
CCS開設について
2018年6月に、フィリップス・ジャパンと東北大学はヘルスケア共同研究における包括的提携を締結しました。この提携は、デジタル(ICT)を活用し「人々の行動変容」にフォーカスしたヘルスケア共同研究に主眼が置かれています。現在、デジタル(ICT)変革による健康・予防・医療への新たな価値創造に向けた取り組みが進行中です。これらの促進のために、医療従事者、東北大学関係者とフィリップスが推進するオープンイノベーションのインターフェース、コミュニケーションの場として、Philips Co-Creation Satellite(CCS)を開設しました。

東北大学との連携、ASU参加について
「2030 年までに年間 30 億人の人々の生活向上」を目標として掲げ、グローバル展開するフィリップスですが、医療現場を観察するCRIETOのプログラム「アカデミック・サイエン ス・ユニット(ASU)」には、2014年から参加しています。
フィリップスではグローバルなスピード感を重視し、「デザイン思考」がスタンダードとなりつつあり、迅速な開発を心掛けています。ただ、日本でそれを目指すとき、まず医療現場に足を踏み入れること自体が難しいのが現状です。この点、東北大学病院には、企業が医療現場を観察できるASUの仕組みがあり、そのプログラムに参加して課題が見つかれば、以降は我々のグローバルなネットワークで開発を展開することができます。ASUが重視してきた、世界で通用するインサイトを見つけ、素早くビジネス展開するというコンセプトはCRIETO内に設置したCCSと、2019年5月に仙台市内に開設予定のフィリップス日本初のイノベーション拠点「Philips Co-Creation Center(CCC)」のコンセプトと親和性が高いと感じています。今回のCCSとCCC開設は、現場からソリューションまで一気通貫にやることでさらなる迅速化をはかる、我々のチャレンジでもあります。これらの取り組みを期に、東北大学、医療従事者と協同で開発することが当たり前となり、特に将来を担う若手社員や若い医療者がいきいきと新しいソリューションづくりを進めていけるよう、取り組んでいきたいと思います。
※2019年6月時点の内容です。